廃車にする車でもお金になる理由は、主に2つあります。

日本車は再利用価値が高いから

1つ目は、車両を再利用できるためです。
「廃車＝解体」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は廃車とは「自動車の車籍を抹消して公道を走行できない状態にした車」のことなので、廃車にしたからといって必ず解体をするわけではありません。

日本の自動車は品質の高さと優れた性能から、海外でも高い需要があります。

日本車はアジア・アフリカ・南アメリカ・北アメリカ・ヨーロッパなど、世界のさまざまな国々へ輸出され、現地で新たな価値を生み出しています。

「廃車をお願いするつもりで廃車買取り業者を呼んだら車に値段がついた」というケースもあります。

資源としての価値があるから

2つ目は、パーツや資源として活用できるためです。
電装系・機関系の部品、ドア、ボンネット、バンパー、シート、エンジン、ミッションなどを中古部品やリビルト品（正規品同様の性能に修復した部品）として再利用することができます。

車の部品として使用できない場合でも、鉄や銅、アルミなどの原材料としてリサイクルが可能です。
また、独自の再利用方法として、プレス機でサイコロ状に加工して漁礁として利用したり、ワゴン車やバンを倉庫代わりにしたりする例もあります。

なお、廃車にした後の余ったパーツや残った部品も買取り依頼をすることもできます。

廃車にすると、これまで支払った税金や保険料の一部が還付金として戻ってきます。
還付金には主に以下の3種類があります。

自動車税の還付金（普通自動車のみ）

自動車税は、4月1日時点で車の名義を持っている人に課される税金です。
廃車手続きをした翌月から年度末までの期間分が、月割りで還付されます。

なお、軽自動車の場合は月割りでの還付制度がないため、注意が必要です。

自動車重量税の還付金

自動車重量税は、永久抹消登録時のみ還付を受けることができます。
車検の残存期間に応じて月割りで計算され、車検期間が1カ月以上残っている場合のみ還付の対象となります。

自賠責保険料の還付金

自賠責保険料は、廃車時に解約することで未経過期間分が返金されます。
解約は、廃車手続き完了後に保険会社または取扱代理店で行う必要があり、廃車を証明できる書類が必要となります。

できるだけ早く手続きを行うことで、より多くの還付金を受け取ることができます。

なお、任意保険についても保険会社や支払い方法によっては還付金を受け取れる場合がありますので、契約している保険会社に確認してみましょう。

廃車をお金に変えるためには、適切な買取り業者を選ぶことが重要です。

手数料が無料の業者を選ぶ

廃車には、引き取り、解体、手続きの代行など、さまざまな手数料がかかる可能性があります。
これらを無料で対応してくれる業者を選ぶことで、実質的な受取額を増やすことができます。

自社リサイクル工場を持つ業者を選ぶ

自社でリサイクル工場を持っている業者であれば、廃車引き取り後のリサイクルを外部へ委託する必要がないため、その分を買取り価格に還元してくれる可能性があります。

海外輸出に対応している業者を選ぶ

日本の廃車は海外でも価値があり、多くの国へ輸出されています。

そのため、海外への輸出ルートを持つ業者であれば、廃車にするしかないと思っていた車でも、高い買取り価格を提示できる可能性があります。

車の廃車は、適切な方法で処分することでお金に変えることができます。
日本の廃車は海外でも高い需要があり、また中古部品やリサイクル資源としても価値があるため、買取りによる収入が期待できます。

さらに、廃車時には自動車税、自動車重量税、自賠責保険料などの還付金を受け取れる可能性があります。
業者選びの際は、自社リサイクル工場の有無、手数料の無料対応、海外輸出への対応なども判断ポイントの一つとしてみてください。

事前に業者選びを検討することで、廃車でもしっかりとお金に変えることができますよ。

還付金の疑問など、廃車の買取りに悩んだらまずはご相談ください。

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