車の買替えにはさまざまな手続きや書類の準備が必要です。
初めて車を買替える方にとっては複雑に感じるかもしれませんが、手順を理解しておけば安心して進められます。

車の買替えでやるべきことや必要な手続きは、全部で8ステップあります。

1. 買替え時期の見極めと買替えにかかる総費用の把握
2. 新しい車の選定（新車or中古車）
3. 現在の車の査定・売却方法の決定
4. 必要書類の準備
5. 売却と購入の契約手続き
6. 車庫証明と名義変更手続き
7. 自動車保険の手続き
8. 納車・引渡し

各ステップ1つずつ解説していきます。

1. 買替え時期の見極めと買替えにかかる総費用の把握

車の買替えを考える際、まずは適切なタイミングを見極めることが大切です。
一般的に車の買替え時期としては、車が故障したときやライフスタイルが変わるとき、車検前などが良いタイミングとされています。

故障したときや車検前に買替えを検討する理由としては、修理費用や車検費用・整備費用がかさむ可能性があるからです。
車検に発生する費用を新しい車の購入資金に回すことができるので、経済的にも合理的な判断といえます。

買替え時期やサイクルについては、こちらもあわせてご覧ください。
Q：車の買替え時期・タイミングは？
Q：何年で車を買替える？買替えまでの平均年数は？

総費用の把握をするには、現在の車の売却価格を考慮しながら、自動車購入にかかる費用と維持費を含めて計算しましょう。
売却には、手数料（印紙代や書類の発行費用、手続きの代行費用等）も発生するため、売却価格はそれを差し引いた金額で考えましょう。

ローンを組む場合は、月々の返済額も含めて無理のない計画を立てることが大切です。

2. 新しい車の選定（新車or中古車）

予算が決まったら、次は新しい車を選びます。
新車と中古車それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のライフスタイルや予算に合わせて選ぶことがポイントです。

新車は最新の技術や安全装備が備わっていて保証も充実していますが、その分、価格は高くなる傾向にあります。
一方、中古車は価格を抑えやすいですが、状態には個体差があります。

また、家族構成や車の使用目的によって適した車種は変わってきます。
家族が増える予定なら室内空間が広いミニバンタイプ、アウトドアが趣味なら荷物が多く積める車、通勤や日々の買い物が中心なら軽自動車…など、ライフスタイルや現在の使用用途などを考慮し、車種を選定することが大切です。

3. 現在の車の査定・売却方法の決定

新しい車を決めたら、現在の車をどのように手放すかを検討します。
大きく分けて販売店での「下取り」と業者での「買取り」の2つの方法があります。

下取りは、新車や中古車購入時に主にディーラーなどの販売店が現在の車を引取る方法で、手続きが簡単です。

一方、買取りでは、車買取り専門店に売却する方法で、高値での買取りが期待でき、査定額は下取りより高くなる傾向があります。

高値での売却を目指すなら、査定前に洗車や車内清掃を行い、純正パーツがあれば用意しておくのがおすすめです。

また、走行距離が少なく年式が新しいほど高く買取りしてもらえる傾向にありますが、
過走行車でも、低年式でも、乗らなくなった古くてボロボロの車でも、受付けている買取り業者はありますので、相談してみてください。

ティーバイティーガレージは、あらゆる状態の車も受付けています。
古くて走行距離が多い車、年数が経って車検が切れた車、ガレージに眠っている動かない車など、「もう価値がないかも」と諦める前にぜひご相談ください！

4. 必要書類の準備

車の買替えには、売却と購入それぞれに必要な書類があります。
早めに準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

売却時に必要な書類は以下の通りです。

• 自動車検査証（車検証）
• 自動車損害賠償責任保険証明書（自賠責保険証明書）
• リサイクル券預託証明書
• 自動車税納税証明書　など
  ※必要な書類は車検証の登録内容や車の状態などによっても異なります。

購入時には、次のような書類が必要です。

• 免許証
• 印鑑（普通車：実印、軽自動車：認印）
• 印鑑証明書（普通車）または住民票（軽自動車）　など

書類によっては発行に時間がかかるものもあるため、早めに準備しましょう。

5. 売却と購入の契約手続き

必要書類が揃ったら、車の売却と購入の契約手続きを行います。
同じ店舗で買替える場合は手続きが一度で済みますが、別々の店舗を利用する場合は注意が必要です。

車を売却してから新しい車両が納車されるまでの間に車がない期間ができると不便です。
そのため、引渡しと納車のタイミングを合わせられるよう、事前に両店舗と相談しておく必要があります。

また、ローンが残っている車を売却する場合は、残債の扱いについて買取り業者に相談しておくこともポイントです。
多くの場合、買取り額からローン残債を一括返済する形になります。

6. 車庫証明と名義変更手続き

新しい車を購入する際に、普通車を選択する場合は、車庫証明の取得が必要です。
車庫証明は、車の保管場所を管轄する警察署で申請します。

ただし、保管場所届出義務適用除外地域や軽自動車 ※の場合は、車庫証明は不要です。
※市区町村により必要なケースあり

申請には、車庫証明申請書、保管場所使用承諾証明書（駐車場を借りる場合）または自認書（駐車場を自己所有している場合）、配置図、地図などが必要です。
申請から交付までは約1週間かかります。

名義変更は、軽自動車は軽自動車協会、普通自動車は運輸支局で行います。
必要書類は、車の種類によって異なりますが、譲渡証明書や委任状、車検証などが一般的に必要です。

これらの手続きは自分で行うことも可能ですが、販売店に代行を依頼することもできます。

車買替え時の車庫証明について詳しく知りたい方は「Q：車の買替えに車庫証明は必要？不要？」をあわせてご覧ください。
車庫証明が不要なケースや車庫証明の取得方法等、詳しくご紹介しています。

7. 自動車保険の手続き

車を買替える際は、自動車保険の手続きも忘れずに行いましょう。
自動車保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。

自賠責保険は車を購入する際に販売店がサポートしてくれます。

任意保険はご自身での手続きが基本となりますが、代理人による代行も可能です。

以前の車の契約内容を新しい車に変更する「車両入替」の手続きが必要です。
車両入替の手続きは、納車日が決まったタイミングで行います。
納車された日から適用されるように手続きをしておかないと、万が一の事故の際に補償を受けられない場合があります。

保険会社によって手続き方法は異なりますが、多くの場合、インターネットや電話で手続きが可能です。

新しい車の車検証情報が必要になるため、名義変更後にデータを販売店から共有してもらいましょう。
車買替え時の自動車保険の手続きについて詳しく知りたい方は「Q：車の買替え時の自動車保険の手続き方法とは？」をご覧ください。

8. 納車・引渡し

すべての手続きが完了したら、いよいよ納車・引渡しの日を迎えます。

古い車を引渡し、新しい車を受取る際には、書類や装備品に不備がないか確認することが大切です。
車検証や自賠責保険証などの必要書類が揃っているか、取扱説明書やメンテナンスノートなどの付属品が付いているかを確認しましょう。

また、納車時には基本的な操作方法の説明を受けることもできるので、不明点があれば質問するようにしましょう。

車の買替えをスムーズに進めるためには、いくつかの注意点があります。
ここでは、買替え手続きで特に注意したいポイントについて解説します。

買替えにかかる期間をあらかじめ把握しておく

車の買替えは、検討開始から納車まである程度の期間を要します。
中古車に買替える場合は数週間程度で納車できることが多いですが、新車の場合、人気車種や特別仕様車は納期が数カ月かかる可能性もあります。

また、必要書類の準備や各種手続きにも時間がかかるので、事前に確認が必要です。
予算の把握や車種の選定、売却先の決定など、じっくり時間をかけて検討することで、後悔のない買替えができるでしょう。

ローンの残債がある場合の対応

現在の車にローンの残債がある場合でも買替えは可能です。
ただし、以下のような対応が必要です。

• 繰り上げ返済をする
• 売却金で完済する
• 売却金と自己資金で完済する

ローン中の車の名義が自分ではない場合（ディーラーや信販会社など）は、売却前に名義変更の必要があります。
この手続きは、買取り業者で代行が可能です。

自動車税の納付と還付に注意する

自動車税は毎年4月1日時点の所有者に1年分が課税されます。
普通車に限りますが、4月1日以降に車を売却すると、残りの月数分の税金が還付されるケースがあります。
例えば、年税額6万円の車を9月に売却した場合、税金はすでに1年分支払済みなので、残りの10月～3月までの6カ月分（つまり3万円）が還付対象となります。

注意点としては、現金で還付を受けられるのは、車を廃車にするときに限られます。
買取り業者や販売店へ買取りや下取りとして売却する場合は、自動車税事務所から直接還付金は受け取れません。

ただし、未経過分の自動車税相当額が買取り価格に反映されることが一般的です。
そのため、買取り価格に自動車税の還付相当額が含まれているか、買取り額の明細を確認しましょう。

また、新しい車を購入する際には月割で自動車税の納付が必要です。
これらの税金の取扱いについては、販売店に確認しましょう。

車の買替えを検討する際、どのお店で売却・購入するかは非常に重要な選択です。
ここでは、信頼できるお店を選ぶためのポイントについて解説します。

【売却】買取り実績が豊富か

買取り業者を選ぶ際は、その業者の実績を確認することが大切です。
実績が豊富な業者は多くのお客様から選ばれてきた証であり、安心して取引できる目安となります。

買取り実績が多い業者は、さまざまな車種や状態の車を査定してきた経験も豊富なため、車の価値を適切に見極めてくれる可能性も高いです。

多くの買取り業者は自社Webサイトで買取・販売実績を公開しているので、事前にチェックしておくのがおすすめです。

ティーバイティーガレージでも、多数の買取り実績がございます！
ご利用くださった全国のお客様の声もご紹介しておりますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

【売却】利用しやすい立地か・出張査定に対応しているか

自宅から近い場所に店舗がある業者なら、何度か足を運ぶ必要がある場合でも負担が少なくなります。
また、遠方の業者だと、車を持ち込む手間がかかるだけでなく、引渡し時に輸送費などの追加費用が査定額から差し引かれる可能性もあります。

出張査定に対応している業者であれば、わざわざ店舗まで車を持ち込む必要がなく、自宅にいながら査定を受けられる便利さがあります。
仕事や家事で時間が取りにくい方でも、都合の良い時間に自宅で査定を受けられるのは大きなメリットです。

ただし、出張査定の有無だけでなく、その際に出張費など追加費用がかからないかも事前に確認しておくと安心です。

ティーバイティーガレージでは、出張査定も無料で行なっています。

【売却・購入】口コミを参考にする

車の買替えでは、インターネット上の口コミや評判を参考にするとよいでしょう。
GoogleやSNSで店舗名を検索して表示される口コミを確認することで、実際の利用者の生の声を知ることができます

良い口コミだけでなく悪い口コミも確認し、店舗スタッフの対応や契約後のサポート体制などを事前に把握しておくことが大切です。
トラブル時の対応が丁寧かどうかは、お店選びの重要なポイントとなります。

【購入】アフターサポートが充実しているか

アフターサポートが充実していることもお店選びの重要なポイントです。
定期点検やメンテナンス、故障時の対応など、購入後のアフターサポートが充実しているかどうかを確認しましょう。

また、保証内容も重要です。
新車の場合は手厚い保証が付いていますが、中古車の場合も保証が充実しているか確認しましょう。

【購入】在庫が豊富・取り寄せができるか

中古車を購入する場合は、在庫が豊富な店舗や希望に応じた車を探してくれる店舗を選ぶことがおすすめです。
店頭に希望の車がなくても、要望に応じて車を探せる店舗であれば、選択肢が広がります。

具体的な車種が決まっていない場合でも、予算や条件を伝えることで、適した車を提案してもらえます。
また、他店からの取り寄せが可能かどうかも確認しておくと良いでしょう。

車の買替えは、買替え時期の見極めから始まり、新しい車の選定や書類の準備など、納車までさまざまなステップがあります。
初めて車を買替える方にとっては、複雑に感じる部分もあるかもしれませんが、一つ一つ確実に進めていけばスムーズに買替え可能です。

新しい車を選定する際は、家族構成やライフスタイルの変化に合わせた車種を選択することがポイントです。
また、手続きでは、車の売却と購入に必要な書類を準備することで、スムーズな買替えを行えます。

車の買替えでは、納車までの期間やローン残債の有無、自動車税の還付に注意しましょう。

車を売却する際は、買取り実績が豊富か、また店舗の利便性（自宅の近くに店舗があるか、出張査定可能かなど）も確認を。
購入時はアフターサポートが充実しているかなどを確認することをおすすめします。
また、購入店舗・売却店舗、どちらも口コミなどから業者の評判や信頼性を確かめることも大切です。

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