車検が切れた車でも、買取り業者に買取ってもらうことは可能です。
車検切れと車検が残っているのでどんな差があるのか確認していきましょう。

買取り業者が買い取った車は、主に「業者オークション」「輸出」「店頭販売」といった流通経路で取引されます。

車検が切れていても、買取り業者にとっては以下の理由であまり問題にならないケースもあります。

• 輸出する場合は海外に売るため日本の車検制度は適用されない
• 店頭販売の場合でも、展示している間に車検が切れることもある

このように、運転者にとっては「車検切れの車は公道を走行できない」という大きな影響がありますが、車検が切れても車自体の価値がなくなるわけではないため、買取り業者の流通・販売にはあまり影響しないのです。

「車検を通してから売れば査定額が上がるのでは？」と考える方も多いですが、実は車検切れのまま売却するほうがお得になる可能性が高いです。
車検を通すメリット・デメリットには以下のようなものがあります。

車検を通すメリット

• 査定額が若干上がる可能性がある（車検残期間に応じたプラス査定）
• 自分で運転して買取り業者に持ち込める

日本自動車査定協会が定めた査定基準によると、車検残り期間が4カ月以上あると査定の加点対象になるとされています。
一般的に24カ月の車検期間が残っている場合、普通車で最大約7万円、軽自動車で最大約3万円のプラス査定になる可能性があります。

ただし、この金額は車種や状態によって異なりますので、あくまで目安として考えてください。

車検を通すデメリット

• 車検費用が高額（平均8万円〜10万円程度）
• 査定でのプラス分より車検費用の方が高くなりやすい
• 車検に通すための整備費用が余計にかかることもある

車検には検査手数料や法定費用、自動車重量税などさまざまな費用がかかります。
車の重量や年式によって差があるので、さらに高額になるケースもあります。

たとえ約10万円かけて車検を通したとしても、それによって査定額がわずかに上がることは考えられますが、大幅に上がることはほとんどありません。
つまり、車検前（車検の有効期限が切れる前）に売却するほうがお得になる可能性が高いです。

車検満了日が迫っている場合は特に、車検を通すための出費より査定額の上昇分が少ないため、そのまま売却したほうが経済的です。
車検を通すかどうか迷っている場合は、まずは査定を受けてから判断すると良いでしょう。

ティーバイティーガレージでは、車検切れの車の買取りも大歓迎！
「車検が切れて動かせないから…」と売却を諦めてしまう前に、ぜひティーバイティーガレージにご相談ください。

車検切れの車を売却するときの注意点や、高く売るためのポイントをご紹介します。

車検切れの車の買取りで注意すべき点

車検切れの車を買取りに出す際、以下の注意点を押さえておきましょう。

買取り方法に関する注意点

車検切れの車は公道を走行できないため、自分で買取り業者に持ち込むことができません。
その場合は、「出張買取り」を利用しましょう。

出張買取りとは、実際に店舗へ出向くことなく、自宅や職場などの指定した場所で査定をしてもらうサービスです。
事前に日時を予約をするだけで業者が指定場所に来てくれるので、査定のために店舗まで車を運ぶ必要がありません。

なお、車検切れの車を運転して買取り業者に持ち込むのは厳禁です
車検切れの車は、道路運送車両法に違反している車両として扱われるため、公道を走行できなくなります。
もし車検切れの車を運転したら、違反点数6点・免許停止となりますので絶対に避けましょう。

出張買取りを利用すれば、そのようなリスクを負うことなく安全に車を売却できます。

仮ナンバーの取得に関する注意点

どうしても自分で買取り業者に車を持ち込みたい場合は、「仮ナンバー」を取得する方法があります。

仮ナンバーとは、車検切れの車に対して一時的に公道の走行を許可するナンバープレートのことです。
通常のプレートに赤い斜線が入ります。

仮ナンバーは市町村役場の窓口で発行することが可能です。

発行の際は、一般的に以下の書類が必要になります。

• 自動車検査証（車検証）
• 自賠責保険証明書（自賠責保険証）
• 運転免許証
• 自動車臨時運行許可申請書
• 手数料（約750円程度）

ただし、仮ナンバーを取得して持ち込み買取りをするのは、申請・手続きに手間がかかるため現実的な方法ではありません。
自賠責保険も切れてしまっている場合は、自賠責保険の申し込み・更新も必要です。

また、長期にわたって動かしていない車検切れの車は、バッテリーやタイヤなどさまざまなパーツの劣化が進んでいる可能性が高いので、走行させることにリスクもあります。

申請・手続きの手間や、しばらく動かしていない車を走らせるリスクを考えると、出張買取りのほうがおすすめです。

個人間売買での注意点

買取り業者ではなく、個人で売買する方法もあります。
売却のために買取り業者へ車を運ぶ手間もなく、売買時の経費や中間費用などを抑えられるので、お得に売買できる場合も。

ただ、購入や譲渡などの手続きを自分で行う必要があり、必要書類の記入や各所への申告が必要です。
また、修復や不具合に関してトラブルがあった場合、どちらに責任があるかでトラブルに発展するケースも考えられますので、車の売買に関する知識があまりないなら、避けたほうが無難です。

書類に関する注意点

必要な書類が足りていないと、車の売却をスムーズに進められません。
売却すると決めたら、早めに書類の準備を進めましょう。

車検切れの車の売却に必要な書類は車の状態によって異なりますが、主に普通自動車と軽自動車では以下の書類が必要になります。

【普通自動車の場合】

• 自動車検査証（車検証）
• 自賠責保険証明書
• 自動車リサイクル券
• 自動車納税証明書
• 実印・印鑑登録証明書
• 委任状・譲渡証明書

【軽自動車の場合】

• 自動車検査証（車検証）
• 自賠責保険証明書
• 自動車リサイクル券
• 自動車納税証明書
• 印鑑（認印でもOK）
• 車検証記入申請書（軽第1号様式）

自動車検査証、自賠責保険証明書、自動車リサイクル券、自動車納税証明書の4点は、車内に保管されていることが多いです。

買取り業者に車を買い取ってもらう場合は、委任状、譲渡証明書は業者側に用意してもらえます。

車検切れの車を高く売るためのポイント

車検切れの車を売却する際は、いくつかのポイントに気をつけることでより高く売れるチャンスがあります。

速やかな売却を決断する

車両の価値は時間とともに下がります。
車検切れの状態で長期間放置すると、エンジン、バッテリー、タイヤなど各部に悪影響も生じるため、売却を考えているなら早めの行動がおすすめです。

また、車検切れでも自動車税の支払い義務は継続する場合があるため、無駄な出費を避けるためにも迅速な対応が大切です。

清掃で印象アップ

査定前には、可能な範囲で車両の清掃を行いましょう。
洗車や車内の掃除で「大切に扱われてきた車」という印象を与えることができます。

内装のにおいや汚れも可能な限り取り除くと、査定に好影響を与える可能性があります。

廃車にする

車検切れの車が古い場合や状態が悪い場合は、廃車という方法もあります。
廃車とは、車の登録情報を消す手続きで、一時抹消登録と永久抹消登録があります。
値段がつかなかったら、永久抹消の方法もあります。

手続きは複雑ですが、自動車税などの税金がかからなくなるメリットがあります。

車の廃車手続きについては、こちらもあわせてご覧ください。

Q：廃車の手続き方法は？必要書類や注意点はある？

車検切れの車でも買取りは可能です。
車検切れという理由だけで買取り価格が大きく下がることは基本的にはなく、車検を通すよりも車検切れのまま売却するほう方が経済的です。

車検切れの車を売却する際には出張買取り、仮ナンバーの取得、個人間売買などの方法がありますが、リスクや手間を考えると「出張買取り」の利用がおすすめです。
車検切れの車は公道では走行できないので、その点は注意してください。

また、査定に出す前には清掃をするなど、より良い状態にしておくことも大切です。

車は乗らないと劣化が進んでしまうので、お早めの売却をおすすめします。

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